第596回:なぜセミナーで満足度を追ってはいけないのか?

この回では、
セミナー講師や研修担当者だけでなく、
ビジネスにおける
「教育」や
「サービス提供」
の本質を問い直す、
非常に深い内容が語られています。

「満足度」と「成果」は別物である

多くの講師や主催者は、
アンケートの
「満足度」
(面白かった、ためになった)
を指標にしますが、
これは大きな間違いだと指摘しています。

「わかった気になる」の罠

参加者が
「いい話を聞いた」
と満足して帰るだけのセミナーは、
エンターテインメントに過ぎません。

本当に価値があるのは、
参加者の
「行動が変わり、結果が出ること」
です。

「満足度」を追うと、内容は「迎合」に変わる

参加者の満足度を優先しすぎると、
講師は以下のような行動に陥りやすくなります。

耳あたりの良い、
相手が喜ぶ話ばかりをする。

現状を肯定するような、
心地よい話で終わらせる。

これでは、
参加者の古いパラダイム(考え方)を壊し、
新しいステージへ引き上げることができません。

本当に良いセミナーは「違和感」や「痛み」を伴う

人が成長し、
変化する時には、
今までの自分を否定されるような「痛み」や、
常識が覆される「違和感」が必要です。

厳しい真実を伝える

成果を出させるためには、
参加者が耳を塞ぎたくなるような
「不都合な真実」
を突きつける必要がある場合もあります。

その瞬間、
参加者の満足度は
一時的に下がるかもしれませんが、
その後の「人生やビジネスの変化」には繋がります。

評価の軸を「行動変容」に置く

セミナーの成否を判断する真の基準は、
「翌日から何人が具体的に行動を変えたか」
であるべきです。

講師は
「どうすれば満足してもらえるか」
ではなく、
「どうすれば参加者の足を
一歩前に踏み出させることができるか」
に全神経を注ぐべきだと説いています。

極端な話、
セミナー直後は
「難しかった」
「厳しかった」
という感想であっても、
1年後に
「あの時の話のおかげで売上が倍になった」
と言われるのがプロの仕事です。

「教育」の本質はマインドの書き換え

単なる情報の伝達(ティーチング)ではなく、
相手の思考回路そのものを書き換える
(コーチング・コンサルティング)
ことが教育の本質です。

相手を満足させる
「サービス業」ではなく、
相手を変える
「変革業」としての意識を持つことを推奨しています。

まとめ

この回のポイントは、
「顧客の機嫌を取るのではなく、
顧客の成果に責任を持て」
ということです。

目先の評価(満足度)を捨てて、
相手の長期的な成功(結果)に
コミットすることこそが、
真に信頼される
ビジネスのプロフェッショナルであると結んでいます。