この回では、北岡秀紀氏が
「情熱やワクワクが持てない」
という悩みを抱える
経営者やビジネスパーソンに対し、
「感情を意志で
コントロールしようとするのをやめ、
行動と環境からアプローチする」
という、
極めて現実的な処方箋を提示しています。
#### 1. 「ワクワクしなければならない」という呪縛を解く
世の中の
「好きなことを仕事に」
「情熱を持て」
という風潮が、
逆にプレッシャーになっていると
北岡氏は指摘します。
* **感情のフラット化を許容する:**
毎日ワクワクし続けることは生物学的に不可能です。
ワクワクしていない自分を
「ダメだ」と否定するのではなく、
「今はそういう時期だ」
と淡々と受け入れることが、
回復への第一歩です。
#### 2. 「やりたいこと」ではなく「やりたくないこと」を消す
ワクワクが見つからない原因は、新しい刺激が足りないのではなく、日々の「嫌なこと」にエネルギーを吸い取られているからかもしれません。
* **エネルギー泥棒の排除:**
気が進まない会議、苦手な人との付き合い、自分じゃなくてもいいルーティン作業。これらを一つずつ「やめる」ことで心に余白が生まれ、自然と感度が戻ってきます。
#### 3. 「小さな変化」を強制的に作り出す
大きな夢や目標を探すのではなく、日常のルーティンをあえて壊してみることを推奨しています。
* **身体感覚への刺激:** 普段通らない道を通る、入ったことのない店で注文する、全く興味のないジャンルの本をジャケ買いする。
* 脳に「予測不可能な刺激」を与えることで、麻痺していた感受性が再起動し、「あ、これちょっと面白いかも」という小さな心の動き(ワクワクの種)をキャッチしやすくなります。
#### 4. 「過去の自分」にヒントを探す
今の仕事や立場に縛られず、もっと純粋だった頃の自分に目を向けます。
* **時間忘却の経験:** 子供の頃や学生時代、時間を忘れて没頭していたことは何か。そこには、自分の価値観の根源となる要素(競争、創作、収集、分析など)が隠されています。
* その「要素」を今のビジネスのやり方に取り入れることで、情熱を再燃させることができます。
#### 5. 結論:ワクワクは「探す」ものではなく「湧いてくる」もの
北岡氏は、ワクワクを必死に探そうとする行為自体が、脳を疲れさせていると締めくくっています。
* まずは心身のコンディションを整え、不要なものを捨て、環境に微細な変化を与える。
* 整えられた土壌に、ひょんなきっかけで「ワクワク」が芽吹くのを待つくらいの余裕を持つことが、長期的に走り続ける経営者には必要であると説いています。
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### まとめ
この回のポイントは、「感情の問題をロジカルに解決する」という点です。情熱が持てないことを精神論で片付けず、エネルギーの収支バランスを整え、意図的に「偶然の出会い」を設計することで、心が動く状態を仕組みとして取り戻す手法が示されています。